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検索結果「三木清」 56件中 1~50 件を表示しています。
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1:「人は不確実なもののために働く」、とパスカルは書いている。けれども正確に言うと、人は不確実なものの「ために」働くのでなく、むしろ不確実なもの「から」働くのである。 by 三木清
2:論理によって懐疑が出てくるのではなく、懐疑から論理が求められてくるのである。 by 三木清
3:幸福について考えることはすでに一つの、おそらく最大の、不幸の兆しであると言われるかもしれない。 by 三木清
4:目的のある娯楽は真の娯楽にならない。娯楽には目的がなくて、しかもそれは生活にとって合理的なものである。 by 三木清
5:名誉心はまず自己を対象とする。名誉心を持っている人間が最も嫌うのは流行の模倣である。名誉心は何らかの仕方で永遠を考えている。 by 三木清
6:同じ職業の物が真の友人になることは、違った職業の物の間においてよりも遙かに困難である。 by 三木清
7:怒りはどこか貴族的なところがある、善い意味においても、悪い意味においても。 by 三木清
8:伝統が創造されるというのは、それが形を変化するということである。伝統を創り得るものはまた伝統を毀(こわ)し得るものでなければならぬ。 by 三木清
9:大衆は文化保存の力である。同時に大衆は文化革新の力である。 by 三木清
10:人は自分の想像力で作り出したものに対して嫉妬する。しかし嫉妬において想像力が働くのはその中に混入しているなんらかの愛に依ってである。 by 三木清
11:いかなる情念も愛と嫉妬ほど人間を苦しめない。なぜならば、他の情念はそれほど持続性ではないから。 by 三木清
12:噂は誰のものでもない、噂されている当人のものでさえない。噂は社会的なものであるにしても、厳密に言うと、社会のものでもない。 by 三木清
13:虚栄心というものは、自分があるよりも以上のものであると示そうとする人間的なパッションである。 by 三木清
14:勤勉であることは人間を知らず、ゆずらず屈辱的ならしめる。 by 三木清
15:言葉は空虚なもので、事実はつねに言葉よりも雄弁である。 by 三木清
16:幸福はつねに外に現る。単に内面的なことであるというような幸福は真の幸福ではない。 by 三木清
17:今日の良心とは幸福の要求である。 by 三木清
18:思想の危機に際して問題になるのは思想の性格である。思想の性格の概念は思想の価値の概念から区別されるであろう。 by 三木清
19:死の恐怖は浪漫的であり、死の平和は古典的である。死の平和が感じられるに至って初めて生のリアリズムに達するとも言われるであろう。 by 三木清
20:習慣を自由なしに得るものは人生において多くのことをなしえる。習慣は技術的なものであるゆえに自由にすることが出来る。 by 三木清
21:嫉妬こそベーコンがいったように悪魔に最もふさわしい属性である。なぜなら嫉妬は狡猾に、闇の中で、善いものを害することに向かって働くのが一般であるから。 by 三木清
22:嫉妬には天真爛漫ということがない。愛と嫉妬とは、種々の点で似たところがあるが、先ずこの一点で全く違っている。 by 三木清
23:嫉妬は自分よりも高い地位にある者、自分よりも幸福な状態にある者に対して起る。 by 三木清
24:瞑想には条件がない。条件がないということがそれを天与のものと思わせる根本的な理由である。 by 三木清
25:思索と瞑想との差異は、ひとは思索のただ中においてさえ瞑想に陥ることがあるという事実によって示されている。 by 三木清
26:瞑想を生かしうるものは思索の厳しさである。不意の訪問者である瞑想に対する準備というのは思索の方法的訓練を具えていることである。 by 三木清
27:人は敗北主義から独断家になる。 by 三木清
28:生命とは虚無を掻き集める力である。それは虚無からの形成力である。虚無を掻き集めて形作られたものは虚無ではない。 by 三木清
29:幸福は肉体的快楽にあるか精神的快楽にあるか、活動にあるか存在にあるかというが如き問いは、我々をただ紛叫に引き入れるだけである。 by 三木清
30:断念することをほんとに知っている者のみがほんとに希望することができる。 by 三木清
31:ジャーナリストは公平な批評家であるよりも、むしろ党派的意見の代表者である。 by 三木清
32:我々は愛する者に対して、自分が幸福であること以上の善いことを為しえるであろうか。 by 三木清
33:感傷には常に何らかの虚栄がある。 by 三木清
34:孤独は山になく、街にある。一人の人間にあるのではなく、大勢の人間の「間」にある。 by 三木清
35:幸福は人格である。 by 三木清
36:幸福論を抹殺した倫理は、一見いかに論理的であるにしても、その内実において虚無主義にほかならぬ。 by 三木清
37:人は軽蔑されたと感じたときに最もよく怒る。だから自信のある者はあまり怒らない。 by 三木清
38:人間が宗教を造るのであって、宗教が人間を造るのではない。 by 三木清
39:全体性における人間は天使でもなければ動物でもなく、天使であると同時に動物である。かくして人間とは矛盾の存在である。 by 三木清
40:孤独が恐ろしいのは孤独そのもののためでなく、むしろ孤独の条件によってである。 by 三木清
41:孤独は内に閉じこもることではない。孤独を感じるとき、試みに、自分の手を伸ばして、じっと見詰めよ。孤独の感じは急に迫ってくるであろう。 by 三木清
42:嫉妬は平生は「考え」ない人間にも「考え」させる。 by 三木清
43:孤独は山になく、街にある。一人の人間にあるのではなく、大勢の人間の間にある。 by 三木清
44:希望に生きる者はつねに若い。 by 三木清
45:思索は下から昇ってゆくものであるとすれば、瞑想は上から降りてくるものである。 by 三木清
46:常ないものを常あるもののごとく思い、頼むべからざるものを頼みとするところに、人生における種々の苦悩は生ずる。 by 三木清
47:節度を知らないような懐疑は真の懐疑ではないであろう。 by 三木清
48:懐疑は知性の徳として人間精神を浄化する。ちょうど泣くことが生理的に我々の感情を浄化するように。 by 三木清
49:真の懐疑家は論理を追求する。しかるに独断家は全く論説しないか、ただ形式的に論説するのみである。 by 三木清
50:今日の人間は果たして幸福であるために幸福について考えないのであろうか。むしろ我々の時代は人々に幸福について考える気力をさえ失わせてしまったほど不幸なのではあるまいか。幸福を語ることがすでに何か不道徳なことであるかのように感じられるほど今の世の中は不幸に満ちているのではあるまいか。 by 三木清

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